「レオだけ……ズルい」
ぽつりと、みぃちゃんが呟いた。
「……………………美咲、かわいすぎ」
シノダはみぃちゃんの頭に、コツンと自分の額をぶつけた。
ふたりの顔の距離は、すごく近い。
こっちが照れるくらいだ。
……………おいっ!
おれが間にいること、忘れてるだろ!?
シノダはそんなおれの心の中を読んだかのように、みぃちゃんから離れた。
そして、おれの身体を自分の目線まで上げる。
「ご主人様はそう言ってるけど?どうする?」
シノダはおれに向かって、ニヤリと笑った。
こっ、こいつ!
ケンカ売ってやがんのか!?

