「あのね、こんなところで寝てちゃ、駄目です。風邪ひきますよ。それとね、あなた、この格好何なんですか?あなた、職業は??」
うるさいなあ……何を細々と言ってるのか……さっぱり分からない!
「知らないわよー!」
私を起こそうと、私の腕を掴んだその手を、私は勢いよく払いおとした。
「ちょっと、そこの交番まで、来てもらいましょうか。」
そのぼんやりとした人影は、なおも執拗に私を立たせようと腕を引っ張り、肩に手を回そうとした。
「何で!?何がよー私が何をしたというの?!」
「落ち着いて!まず、話を聞きますから、ね、とりあえず立ってください。ほら。」
一体なんなのかしら!強引ね!全く……新手のナンパとかいうものかしら?
「ナンパならごめんよ!!さわらないで!……うっ…………」
「どうしましたか?」
その人影は、ガクッとうなだれた私をさらに抱き起こそうと腕を強く引っ張った。
「駄目…………うっ……」
それと同時に、私は、その人影にむかって、まともにリバースした。
まったく同タイミングで、男の人の悲鳴が、聞こえた気が、した、ような……気もしたが、私の視界は、真っ暗なブラインドで覆われた。


