「あ、優菜ー
おはよー」

まず挨拶を返してくれたのは
理央だった。

「理央、おはよう」
「今日早いじゃん。
遅刻してないなんて珍しいね」
「美紅に叩き起こされたからね」
「そうなんだ」
「うん」

ふいに須田の席を見てしまった。

まだ、来てないんだ……


「恋してる視線だね」
「ちょ、理央、
何言ってんの!」

顔が熱くなるのを感じた。

「ほんと……
優菜って顔に出やすいね」
「それコンプレックスなのー」

すぐ顔に出る。
すぐにバレる。

この前、須田と話をした時はすごかったらしい。

須田にもバレてたかなぁ……


「まぁ、優菜ならおとせるよ★」
「ありえないってば……」
「えー、そう?
だってこの間、須田と楽しそうに話してたじゃん」
「そん時のは無しで」
「えーいいじゃんよー。
顔真っ赤でかわいかったぞ♪」
「傷跡抉り出さないでー」