あたしがそう思っていたとき月村くんがこっちを向いて… 「はい、これで聞いてくれんだろ?」 「…あっ、ありがとう…。えーっと…体育祭の競技を決めたいんですけど何がいいですか?」 静まりかえっている教室にあたしの弱々しい声が響く。 「俺、リレーがいい!なんか楽しそうじゃね?」