『こっちは我慢の限界なんですよチクショー……ッ!!』
拳をギュッと握りしめ、言いたい事の8割を腹の底へ押し込んで、小さく小さく呟いた。
いや、本当は言いたい事わんさかあるんだけど…今日は、ね。
ツッコまないってファンクラブの皆さんと約束した訳だし。
なんて悶々と考え込んでる内に、
キーン…コーン……
一時間目の終了をを知らせるチャイムが鳴った。
――よし、一時間目は何とかしたぞ……!!
達成感に溢れながらぐっ、とガッツポーズをしたその瞬間、
「美姫ってば!!」
西山に強く腕を掴まれた。
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