「ねぇ美姫、なんでこっちの方を向かないのさっ」 そう言う西山の頭に、 立派なアホ毛が立っているから。 ――くそ!!なんであんなに立派に立ってるんだあの髪!! 私は目を逸らしながら必死に念じる。 ――あれは寝癖なのか!?そうなのか!?っつーか西山気付いてないのかよ!! ――気付け!!気付いてサッサと直せよそのアンテナ!!じゃないと、