ガタッ、


「ひゃんっ!!」

「……おー、よしよしっ」


真っ暗な校内を、月明かりに頼って歩き回るハメになっているのです……。

そのお陰で小さな物音にはビビるし、普段馬鹿って呼んでる西山に抱き着く事に……。

すると突如西山は足を止め、窓から見える第二校舎を指さした。

「あー…ここの窓から見えるあの教室の奥が理科室だよ」

「どこだよ!?っつーかテキトーすぎるだろう!!」