内心キレつつ……

「だって……く、暗いんだもん」

そう言うと私は、西山と繋いでる手に、ぎゅっと力を込める。


――午後7時を回った現在。


強制下校時刻はとうの昔に過ぎているため…学校側は、すでに生徒が全員下校したと思ってる訳で。

つまり……廊下の電気が、ついていない訳で。