その間に『どすこい』さんはレースのハンカチで目尻の涙を拭き、腕組みをして胸を張った。 「あなた、転入生の藤野美姫さんですわよね?」 「はいそーです」 応じながら、心の中でため息をつく。だってなんか……西山以上に面倒そうな奴だし。 頼むから関わってくんなよ。こっちは平和に校内散歩と洒落込みたいのよ。 つーか志帆ちゃん、マジでどこへ行った? 私の頭上に浮かぶ疑問符なんて無視して、『どすこい』さんが再び口を開く。