しかも席は、俺の隣だし。 さらにさらに――… 『……あの…西山、くん?』 『んー?』 『あの、なんで…消しゴムを机の上に積み上げてるの?』 『え?富士山目指して、』 『いや無理でしょうよッ!!』 初対面にも関わらず、俺の些細な行動に文句を言う。 それも、ちょっと楽しそうに。 『……ははっ』 …正直にぶつかってくる隣の彼女が、眩しく感じた瞬間だった。