一週間通って分かった…この学校は広すぎる。


まず、生徒達の教室が8階建てで敷地も広いってどういう事。方向音痴な私に対する挑戦状か!?

……と、いう訳で。

「よっしゃ…出発!!」「進行!!」

私と志帆ちゃんが教室から出ようとした…その時。

「藤野さ〜んっ!!」「ッ!!」

背中からかけられたその声に、私は思わずギクリと肩を揺らした。