「…………………」 私はそれに気付くと、無言で立ち上がった。 泣き叫び続けたせいで、ヒリヒリと痛む喉がうっとうしい。 でも、心はスッキリしたというか……中身が空っぽになった感じがする。 嫉妬も悲しみも淋しさも無い、 ただの空洞。 ……なんだか人形になった気分。 きっと今なら、翔太がどんなボケをしようとも無反応でいられる…そんな自信があった。