ゼー……ハー……。


ツッコミで息が切れた私。


肩で息をつき、呼吸を整えたその瞬間。



「じゃあさ、

今からプロポーズするから

俺の奥さんになってよ!!」



「………聞いた事ないぞそんな出来レースな告白はッ!!」


――藤野美姫。16歳。


私立なごみ高校に転校してから、一週間目。


地味に平凡に生きようと思ってた私の高校生ライフは、



「……そんな告白、誰がオッケーするか馬鹿やろぉぉぉおお!!」



……この天然アホバカ隣人によって、早々に遠ざかって行ったのでした。