慌てて振り向くと、そこにいたのは一人のメイドさん。
ゆるいウェーブかかった茶色の髪と、垂れ目が特徴的な可愛い感じの人だった。
ま、まさか……
私の頭の中で一つの予想が立ったその瞬間、
「母さんもただいまっ」
西山が、満面の笑みで挨拶。
………って、
やっぱりぃぃぃいいいい!!!!
ほんわかした雰囲気が、どっかの誰かさんにそっくりだったよ!!
「美姫ちゃんだったよね?私は、西山真琴っていいます〜。翔太のおかーさんだよ?」
「あっ、藤野美姫ですっ!!」
慌ててお辞儀をすると、ふんわり笑顔を浮かべる真琴さん。
………けど。

