驚いた私が、その人の顔を見ると同時に



「今日はヤクザ風にキメてみたんだけど、どうかな?」



と愛嬌たっぷりに言う西山父。


サングラスを外して微笑めば……なんということでしょう!!


西山とよく似た、可愛い顔立ちが隠されていたではありませんか!!



……………じゃなくて。



「にっ、西山?あのぅ……」


西山に降ろされつつ、戸惑いながら口を開くと。


「やぁ、君が美姫ちゃんかいっ?噂通り可愛いねーッ」


「ぅわあ!!」


西山……の父の方に、正面から抱き着かれた。