私を、がっしりと抱き抱えたまま奥へ進み――…
―――ってちょっと!!
「おっ、降ろしてよ!!」
なんて恥ずかしい状態で西山の家に入ってるんだ私!!
赤かった顔が、さらに熱を帯びていく。
……しかし、西山は私の言葉に一切耳を傾けず。
「まぁ、いいじゃん?」
「よくないわボケェ!!降ろせ!!」
「なんで?」
「だって、この状態は恥ずかしいしッ!!それに重いし!!」
「重くないよ〜?」
「そういう問題じゃ、」
ない……と言葉を紡ごうとした、その瞬間。
私の視界に、信じられない格好をしてる人が飛び込んできた。
それは、

