二十歳の頃は


恋愛、結婚なんて何も考えていなかった。



お金...お金さえ...あれば何も望んだりしない。


なんて考えは、どこへやら...






消えてしまった...



29歳になって彼が声をかけてきたから。

彼は、一応上司にあたる人。
仕事、熱心で結構厳しい一面を持つだけの印象だけしか、自分自身あまり接点がなかったのもあるかもしれない。




そんな彼...水谷 龍二が、何故?

「木村さん 明日からも仕事頑張ってください」

それとなく、話かけてきて何かのメモを渡され、内容はアドレス。



「いらないなら 処分してください」

そう、言い残して去って行った








なっ、何それ....



1人で考えた結果、仕事の事での相談所みたいな事だと解釈した。