「え……。
それって……。
不良のすることじゃない?」


恐る恐るそう聞いたあたしに、古久保くんは、親指をグッと突き出した。


「普通のことに決まってるじゃん!!
つーか、この際、心優ちゃん。
不良っつーか、ヤンキーにでも、なっちゃおうよ!!」


「……えぇっ!?」


「この際!!
恋、なんかもしちゃってさ!!」


「えぇっ!?」


「どうせ、初恋なんかも、まだなんでしょ?」