ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

そう思うのに……。


ひざがカクカクして、逃げ出せそうもない。


すると……。


可愛い男の子が、ムッとした顔で、あたしの腕を引っ張った。


「煌様に近づかないで!!」


「……え?
あの……」


色素の薄い髪色で、くるふわっとした髪で。


目がくりくりっとした可愛い男の子が、どうしてあたしを睨むのか、いまいちよくわからないのだけど……。


不良さんから引き剥がしてくれたことは、感謝します!!