ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

今度こそ、もうダメ!?


やっぱり、どこか……連れていかれる!?


目をギュッとつむって、体をギュッと硬くしたとき……。


「ひぃっ!!」


にわとりが首をしめられた……みたいな、変な声をだして、あたしを担いでいた男は、あたしを地面にサッと下ろした。


「……え?」


急に下ろされたせいで、めまいがしてクラッとよろける。


そんなあたしを置いて、その男は一目散に逃げていった。