ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

もしかして……。


バババッと、顔をあげると、そこには……。


繭ちゃんに肩を抱かれながら泣く花音ちゃんの姿があった。


え……これって、もしかして……。


花音ちゃん、五十嵐くんのことを好きなの?


だから、こんなことをあたしに聞いたの?


「…………」


……じゃない。


そんな程度じゃない。


もしかして……じゃなくて、絶対だ。