ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

あたしがふぅーっと胸を撫でおろしたとき……。


「だから、言ったじゃん。
心優ちゃんは、男ギライだって」


繭ちゃんが、花音ちゃんの背中をポンポン叩いた。


……え? よく知ってるね。


あたしが、男の子苦手だってこと。


あたしが目をまん丸にすると、繭ちゃんがあたしを見おろし、ふふっと笑った。


「桜花に北星の男子が来たときも、ほうき持って、固まってたもんね。
心優ちゃん」