ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「う……うん」


こんなに喜ばれるのも、困るけど……。


「彼女じゃないよ」


あたしは、嘘を言ってない。


だから、花音ちゃんの目を見つめてそう言うと……。


花音ちゃんは、目を潤ませた。


「よかった~。
この前の北星の授業のときも、心優ちゃん。
煌様と一緒にいたって、聞いたから~」


「そうそう。
なんか、男連中に襲われそうになったところを、煌様が助けたとか」