ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

ど……ど……どうしよう……。


あたしが席に座ったまま固まっていると……。


「もしかして……付き合ってる……とか?」


花音ちゃんが、おずおず……と言った様子で、あたしの顔色を窺いながら聞いてきた。


でも、それは……。


「付き合って……ないよ」


はっきり言う事ができる。


すると花音ちゃんは、あたしの言葉を聞いて、飛び上がって喜んだ。


「なぁんだ。
彼女じゃないの?
よかった~」