ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

背中を伝う冷たい汗を感じながらも……。


心の不安を打ち消していると……。


大きな……大勢の声が聞こえてきた。


「おー、朝から元気じゃん。
あいつら」


その声に反応して、数人が立ち止り、横を向いた。


その瞬間、あたしの横に空間ができた。


つられて視線を向けた先にあったのは……。


「……ぐ……グラウンド!?」


思わず、大きな声が出た。