ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「だから、ねぇ。
いいでしょ? 心優。
煌、あたしにちょうだいよ」


ど……ど……どうしよう……。


そんなこと……あたしに……言われても……。


「よく考えたら。
男が苦手な心優には、煌はハードルが高すぎるって」


「…………」


……それは……わかる……。


それに……楓ちゃんのこともあるし……。


でも……。


「だから、いいでしょ?
このドレス、あたしがもらっても!!」


のんちゃんは、あたしの手からドレスをひったくった。