ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

恐る恐る聞いたあたしを見ながら、のんちゃんは乙女のように……胸の前で両手を合わせた。


「本気、本気」


「…………」


「だって、煌。
会うたびにカッコよくなるし。
彼女には、尽くしそうだし?」


そう言って、あたしのドレスをツンツン引っ張る。


「大事にしてもらえそうなんだも~ん」


そう言ったのんちゃんの瞳は、なんだかとっても輝いていて……。


思ってもみない成り行きに、あたしはごくりと生つばを飲み込んだ。