ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「いやっ……。
あのっ……。
のんちゃん!?
なにも……消さなくても……。
……っていうか……ごめんなさい。
25才と28才は……あたしの中では、無理だったから……」


しょぼーんと肩を落とすあたし。


そんなあたしに、のんちゃんはたたみかけるように言う。


「んじゃ、あたし。
煌をもらっちゃおうかなぁ」


頭の後ろで手を組んで、横目であたしを見ながら、口笛を吹く。


「煌だったら、知らない仲じゃないし?
どこにだしても恥ずかしくない御曹司だし?」


「……え?
のんちゃん……本気……?」