「ほらぁ。
あの後さ、部屋の中だけじゃなくて。
もちろん、あの、だだっぴろーい庭でも、超渋ーいオジサマシェフ達が、料理を振舞ってくれたしさ」


のんちゃんは、ガハハ!! と、大口を開けて笑いながら、頭をかいた。


「いやぁ、まいったね。
おいしいのなんのって。
横にイケメンがいると、格別だね。
もう、天国かと思ったよ~」


「あたしは、地獄だった」


ボソッと……。


のんちゃんを横目で睨んだまま、低い声で呟くと……。