ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

その前に、のどの奥がギューッとしめつけられて、声だって出せそうにないけど。


どうしよ……あたし……。


ピアノの授業のある音楽棟まで、このままの状態で連れて行かれちゃうの?


あたしの肩を抱いてる男の鼻息は、明らかに荒いし。


ぺたぺたぺたぺた。


みんな、意味もなくあたしに触るし。


ど……ど……どうしよう。


気持ち悪くて、気絶する。


こんなことなら、のんちゃんと一緒に来ればよかった。