ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

だったら……あたしみたいな子。


ほっとけばいいのに。


どうして、あたしの腕を離さないの?


も……やだ。


楓ちゃんにあんなに怒られたことも。


少し好きになりかけてたとはいえ、男の子である五十嵐くんに、腕を掴まれていることも。


このまま、五十嵐くんの言うとおり、あの服に着替えたりなんかしたら、もっとややこしいことに巻き込まれるに決まってることも。


全部全部……もう……イヤ。