ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

楓ちゃんの叫び声は、どんどん乱暴になっていって……。


こんな楓ちゃん……五十嵐くんに見せたくない!!


そう思ったあたしは、体をドアに向けた。


“もう、いい。


叩かれても……謝る!!


そう決心して、ドアノブをつかもうとした瞬間……。


ポスッと……五十嵐くんの胸の中に、抱きしめられた。