ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「わかった、心優。
なにも言うな。
これは、煌王子から、心優姫へのプレゼント。
大丈夫。
すげぇ似合うのは、この俺が保証する」


五十嵐くんはウインクした後、あたしの頭をわしゃわしゃ撫でた。


「あー、でも。
これを着たら、髪はアップにした方が似合うかもな?」


ブツブツっと呟いて、五十嵐くんは、あたしを鏡の前に連れて行く。


それから……。


「……えっ!?
キャッ……」


五十嵐くんはあたしの後ろから、あたしの髪を、片手でまとめて持ち上げた。