ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「キャッ」


二の腕を掴まれた。


そして、そのまま、マジマジと顔を見つめられる。


や、だ。


なに? この人……。


店先に飾ってあるマネキンみたいに、綺麗でなおかつ、端整な顔。


でも、男であることにはかわりがなくて……。


「いが……。
五十嵐くんっ!!」


思わず、助けを呼ぶ声をあげたら……。