ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

だって、いろいろ余裕ありすぎだし。


ギャップの使い分け、うますぎるし。


それに、ちょこちょこ意地悪をはさんでくるし。


もしかして……。


あたしをいじめて、楽しんでる?


そう思った瞬間……。


――コンコンコン。


軽やかでリズミカルなノックの音が、3回聞こえた。


「あ、やっと来た。
遅せぇっつーの」


ベッドから下り、ドアの方へスタスタ歩いていく五十嵐くん。