ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「もっかい、抱かせろ。
俺が間違えるハズがねぇ」


五十嵐くんの腕が、またもやぐるんと、あたしの体に巻きついた。


「や……や……や……。
な……な……」


“放して!!”


ぐるんと巻きついた五十嵐くんの腕をはずそうと必死なあたし。


さっき、優しいとか、思っちゃったけど……。


本当は、紳士……とかまで思ってたけど……。


全然全然!!


こんなことするなんて……。