ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「え?
マジで?
意外……。
おまえ……Mか?」


五十嵐くんはケータイを耳にあてたまま、心底驚いたという顔で、あたしを見つめた。


え……M!?


「いや……。
あの……。
Mかって聞かれても……困るんですけど……」


あたし……Mとも言われたことないし……。


なんていえば……五十嵐くんに伝わるんだろう?


……って、そもそもなんで今、そんな話?


その場の空気に困って、唇をむにゅむにゅっと動かすと……。