「で?
煌って、いつからヤンキーだったの?」


「は?
別に。
ヤンキーになった覚えはねぇよ」


「でも、心優が。
制服も着崩して、リングもネックレスもピアスもジャラジャラの。
めっちゃ怖い、金髪ヤンキーに助けられたっていうから」


「……はぁ?」


「アンタのこと。
影で、“金髪王子”って呼んでたのに」


「……金髪王子?
ヤバイ、虫ずが走る。
その呼び方、今すぐやめろ」


「まぁね。
心優を、北星の狼連中から助けたあたりは王子だけど……。
さすがに煌に“王子”はないなぁ」