「ま、どっちにしても狼なら、せめて血統書がついてた方がいいでしょ?
心優は」


「…………」


「ま、ソイツ。
ドがつかないまでも、多少はSかもしれないけどね」


「……S……」


こ……怖そう……。


ぷるぷるっと震えたあたしを、のんちゃんがケタケタ笑う。


「でも心優には、荒療治が必要だと思うし?
可愛い子犬タイプよりは、いいでしょー」


いえいえ……。


せめて最初は、子犬タイプでお願いしたいです。