「へぇ、心優。
男と恋がしたいんだ」


「……え?
いや……。
あの……。
今のは……」


きょときょと目を泳がせ……。


さっきまでの勢いはどこへやら。


ストンと力なくイスに腰掛けるあたし。


だって……。


だって……。


だって……!!


「じゃあさ。
いい機会じゃん?
行きずりの狼に食べられる前に、あたしの幼なじみに会っとけば?」


今の、かんっぺきに、のんちゃんにハメられたんだもんっ!!