ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

珍しく神妙な顔つきののんちゃんが気になって……。


あたしは、ゴクンと生つばを飲み込んだ。


するとのんちゃんは……、あたしの目の前にひとさし指をつきたてた。


「ひとつは、心優が、行きずりの狼に食べられちゃうこと!
たとえば、今度の合同授業で!!」


「えぇっ!?」


「もうひとつは、心優が、女に走ること!
だって、心優の男ギライは、ハンパないもん!!」


「えぇぇっ!?」


「でも、初めに言っとく!
あたしは、心優、ナシだから」