ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「心優、末期」


ふぅーっと息を吐き出して、くたびれたように、イスの背に寄りかかった。


……かと思ったら……。


「あ、ひとついい方法がある!!」


ニヤッと不気味に笑って……。


「心優ちゃんには、まず“男”に慣れてもらいましょうか?」


ひとさし指をあたしの頬に当てて、のんちゃんはそれを小刻みに動かした。


「あたしの幼なじみ、心優に紹介してあげる」