「はぁああぁあ!?
なんで!?」


「な……なんか……タイミングなくて……」


「……って、心優。
それ、ちょっと失礼なんじゃない!?」


「…………」


のんちゃんは、カシカシカシッと頭をかいた。


「いくら男が苦手っていっても。
相手は、その苦手な男から心優を助けてくれた人でしょ?
恩人じゃん」


「……う……ん」


そう口にしたとたん、ブルブル振動するのんちゃんのケータイ。