ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「この道なら、滅多に北星の男は通らねぇし」


「…………」


あたしのことを笑うわけじゃなくて、心配して……こんなことまで、教えてくれるなんて……。


「あと、もう少し……。
辛抱できるか?」


あたしをお姫様抱っこしながら、こんな……全速力で走る方が大変だっていうのに……。


「悪いな。
北星の敷地は……。
ハンパなく広いから」


そんなことまで……謝ってくれるなんて……。