よかった……。


この人が助けてくれたから……。


大勢の男子に取り囲まれる恐怖を、味わわなくてすんだよ。


お礼を言わなきゃ……。


そう思って、金髪ヤンキーさんの顔を見あげると……。


「おまえ、そんなに怖かったのか?
つーか、普通は。
あんな状態、うれしいんじゃねぇの?」


クスクス笑いと共に、右手が差し出された。


「俺の知ってる女だったら、めちゃくちゃ喜ぶと思うけど?
あんなに男にモテたらさ」