ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

若干壊れ気味で、そんなことを考える。


じゃあ、この自己紹介も兼ねたピアノ演奏は、いいアピールになるかもね~。


そんな……無理やりな、ポジティブ思考でのぞんだ演奏。


指が空回りして……。


緊張と共に、演奏が早くなって……。


――チーン。


気づいたときには、あっという間に終わっていた。


でも……北星の男子は、めちゃくちゃ盛大な……スタンディングオベーションをしてくれた。


ありがたいけど、恥ずかしい……。