―――キーンコーンカーンコーン SHRが始まる合図が鳴った。 そして先生が入ってくる。 「お前ら、早く座れーっ!」 その言葉で、ようやく恭平のキスから解放された。 先生にはバレてないみたい。 ホッとした。 「じゃあ……また後でな」 席に座る直前、恭平にそう言われた。 そしてまた感じる、痛いくらいの視線……。 誰なの? 輝くん? それとも……別の誰か? 確かめたい、けど。 怖くて振り向けなかった……。