「お母さま、私は武士なんかと婚約する気はございません。」 「もちろん、存じ上げてるわよ、そんなこと。」 知ってるなら言わないでよ。 「…失礼します。」 「ちょっと、姫!待ちなさい」 私は無視して歩き続けた。