廊下を歩いてると部屋からお母さまの声がした。 お母さまは19のときにお父さまに目をつけられて婚約した。 それからすぐにこの国の姫になり、私を授かった。 「どうかなさったんですか?お母さま。」 「絢芽、もう18よね?心中にいるお方は1人でもいるの?」 心中にいる人…つまり好きな人って事か… 「いいえ、いません。」 「なら…お見合いのお話があるのだけど…受けてみない?」 …はあ?お見合い?!