彼の願いを聞いて私の後ろに立っている忠良は気が気じゃないみたい。 「姫、私があなたを助けたのには理由があります。」 「…なにかしら?」 のえるは私の頬に手を添え、唇を手でなぞり、 顔が一気に火照るのを感じた。 「………運命です」 運命…? そう言って彼は私の唇を奪った。